健康へのこだわり
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①はじめに
昨今、現代社会において様々な諸問題が取り沙汰されています。環境問題、少子高齢化問題、食の問題、治安上の不安‥。
私たちが生活していくうえで不安材料ばかりに思えてしまいます。文明が発展し豊かな暮らしを手に入れた反面、これらの諸問題に対する課題が増えたと同時に、人々の心身の粗雑さが目立つようになってきました。
「心身一如」という言葉があります。心と体が一体になることを意味し、心身の充実感を表します。この充実感を得るためには、体を使うこと(きちんと動かすこと)をしなければなりません。
動物の生命の源は食を求めて移動することです。食べ物を探して移動するのが当たり前の時代がありました。
実際、野生動物は生きるために毎日、移動を繰り返しています。自分の足で移動しなくても食料にありつける現代社会では、動いてエネルギーを消費するという生命の根幹となるサイクルバランスを崩してしまっています。
動くことは、すなわち自分の重心を移動させることです。一日じっとしていれば、エネルギー消費は抑えられますが、その必要があるでしょうか?
重心を移動させるためには、エネルギーと移動させるための筋力が必要になります。そして、さらに活動的に動くためには、心肺機能の役割が大きく、すぐに疲れてしまう人はその機能が低下している可能性があります。
人間(動物)の生きる根本である「移動して」「食べる」こと。この2つの行為が出来なくなった時、人間は活力(生きる力)がなくなるのだと思います。本当の健康体とは、活力みなぎる体をいうのではないでしょうか。
②運動の意味とは・・・
トータルフィットネスコンディショニングセンターでは、
※移動する → 歩く・走る・階段を上る(降りる)・物を持って歩く(買い物)
※食べる → 好きな食べ物を無理な制限なく食べる・栄養のバランスよく食べる(バランスよく食べるためには、ある程度の量が食べられないといけません)というように位置づけています。
例えば、入院をして回復時にまずできる運動は散歩ではないでしょうか。これも移動です。
女優の森光子さん(大正九年‐平成二十四年 九二歳没)は、ご高齢になってもたくさんのお食事を召し上がります。
一般的に健康で若いといわれる方は、運動して、よく食べるという印象があるでしょう。
健康で若々しくいるための根本は「移動」と「食べる」なのです。ところが、運動してエネルギーを消費しなければ、たくさんのエネルギーは必要ありませんから、余分なものは体に「体脂肪」という形で蓄積されます。そのまま食べ続ければ、早い時期に病気になってしまうかもしれません。ですから、エネルギーを使わなければ、本当の意味での「食べる」ことは達成できないのです。
そして、もうひとつ重要な「移動する」ことは現代では運動という言葉に置き換えられています。
私達はこの運動をこのように考えています。
運動という字は、「運」と「動」という字で構成されています。「運」は運搬、運送、とハコブという意味があり、「動」は文字通りウゴクという意味です。 この言葉の意味は、どちらもその場でじっとしている意味ではありません。動くこと、それは自分の重心を移動させることなのです。自分の重心を移動させることは全身の循環を伴います。これこそが、運動の本質だと考えています。トータルフィットネスコンディショニングセンターでは、運動の本質を考えたトレーニングをご提供しています。
③姿勢が体に与える影響
体の痛みや不定愁訴(肩こり・腰痛・膝痛など)は、痛みの発している箇所に原因があることはほとんどありません。
私達の生活習慣の積み重ねがその問題を引き起こしているのです。取り分け習慣は体の姿勢を決定付けます。
人間は同じ姿勢や動作を繰り返すことがストレスを一箇所に集中させたり、組織を磨耗させたりします。
例えば、膝が痛いと言っている人は膝を使い過ぎている傾向にあります。単に椅子から立ち上がる動作を見ても膝に負担のかかる動作や姿勢が見られます。膝に原因があるのではなく、膝に問題が出るような動作と姿勢に原因があるのです。
少々専門的に言えば、体には決まった構造や機能というものがあり、『解剖学』として知られています。
そして、このように動けばどこにストレスが生じるかという『運動力学』という分野もあります。
さらに、体の仕組み、ケガなどの部位の修復はどのように行われるかという『生理学』が私達の生活上には密接にかかわっています。
これらの知識を頭で理解し、体で経験しているトータルフィットネスのコンディショニングトレーナーは、体の痛みを根本から改善する知識と指導技術を持っています。
④生活習慣がもたらす悪影響
生活習慣が皆様の体に影響を出していませんか?
良い影響ならまだしも辛い肩こりや腰痛は意外と単純な理由から起こっているので、実は簡単に直ることが少なくありません。
仕組みは簡単なのですが、それゆえ安易にストレスをかけてしまうのが問題なのです。
体に痛みがあれば、まずその根本的な原因を知り、自分の体でわかることが必要であり、できるだけ再発しないような生活習慣動作と体作りをしていくことが改善への本当の道なのです。
⑤こんな経験ありますよね?
階段や坂道を上る時にふくらはぎや腿の前側や外側が疲れる。
・膝に負担がかかります。ふくらはぎや腿の前や外側の筋肉が大きくなります。
立っていると腰が痛くなったり、すぐに足が疲れてしまったりする。
・無理のある姿勢をしています。無理がなくなれば楽に長い時間立っていられます。
デスクワークで慢性的な肩こりや疲れたときには、首や手にしびれまで出てくる。
・座り方や作業姿勢を変えれば楽になります。しびれは硬くなりすぎた筋肉などが悪さをしているかもしれません。
朝起きて、よく寝たのに疲れている。首や肩が痛い、または凝っている。
・体にゆがみがある状態で寝ると体は悪い状態に固まったままですから、寝ても体がきちんと回復できません。
同じ仕事(同じ姿勢での仕事)を続けているので骨が変形してきて痛みが出る。
・骨が変形して組織の周りに痛みが出る恐れがあります。また、骨が変形しているのではなく、周りの筋肉の形に片寄りが出て、見かけ上の変形が起きている場合があります。どこが問題なのかは、専門的知識を有したものでないと分かりません。(必要であれば医師の診断をお願いすることもあります)
運動を勧められたが、上手くいかず返って痛みを増してしまった。
・正しく体を使うことは簡単ではありません。見よう見まねで行うと効果が出ないばかりか不必要な運動をしてしまうこともあります。
⑥まとめ
・体の根幹から良くするには、
体の各構造を正しい位置にすること、各機能を正常にすること、そして正しく動かすこと。
・体を根本的に良くするには、体の本質、動作の本質、姿勢の本質を見なければいけません。
・体をノーマルにすることを目標にしています。ノーマルとは、正常を意味しますので、問題がない状態です。
体のどこかに痛みや引っかかりがある、真直ぐ立てない、
・歩けないなどの問題があるのは体がアブノーマルだからです。痛みは体のSOS信号なのです。