ストーリー7「足を着くと痛む」
40代男性、痛む場所は左足の内側(※①青色のマーカー)です。
左足にちょっとでも体重をかけるだけで「チクッ!」とした強烈な痛みを感じます。
立ち姿勢をチェックすると、左足の位置が右足よりも約10㎝程外に開いて立っています。
本人は均等に揃えて立っているつもりですが、ズレてしまっています。
また、左足の土踏まずのアーチも落ちています。
おそらくチクッ!とした痛みは、土踏まずのアーチが落ちているため、
痛むところに負荷(テンション)がかかっているのだと思われます。
①
さらに脚全体をチェックすると、
②
左脚の付け根(※②青色マーカー)が非常に張っていました。
下半身の調整で脚の付け根の緊張をゆるめようと試みましたが、
思うようにゆるみません。
視点を変えて、
上半身の緊張部分を探すと右胸と右肩の筋肉が張っています。
そこで!
右肩の付け根をご本人の左手で触れてもらい、
円を描くように手でやさしくさすります。
次第に胸、肩の緊張がふわ~っと抜け、
左脚の付け根の緊張感も同じようにスーッ、
と抜けていくのをご本人も感じました。
動きにくかった左股関節の動きが改善されて、
男性は「なんで!」と、目がテン!
肩関節と股関節は、同じ球関節です。
そのため肩関節が緊張すると、同じ球関節どうし関連して
股関節も緊張することがあるのです。※逆パターンもあります
この男性の職業はトラックドライバー。
そのことが肩周りを緊張させる要因です。
またドライバーということは、座り方のチェックもしないといけません!
確認すると!左脚を内股にする癖を発見!
左脚の付け根を緊張させる原因で、
さらに内股のまま足に体重をかけると「足裏のアーチ」に負担をかけます!
左脚の内股癖を直すなど、
日常生活で気をつける「カラダの使い方」をアドバイスしてから、
再度立ってもらうと、
ほとんど気にならない程まで
左足の痛みが改善され本人も驚かれていました。(^^♪
痛みに関しては、
痛い場所にほとんど問題はなく、緊張している筋肉が悪いわけでもありません。
特定の筋肉を緊張させてしまったご本人の「カラダの使い方」に原因があるのです。
談:コンディショニングトレーナー 鈴木隆人