『ふくらはぎを、動かしなさい』
人間の祖先は、水中で住んでいた生物です。水中では重力の影響をほとんど受けずに生命を維持していました。
その後、陸に出てきたことで、水中の六倍もの重力に耐え、生きることになっていきます。
それでも四足で歩き、脊椎も水平だった時代には、血液も心臓の働きだけで循環させることが可能でした。
ところが、人間は二本足で立ち、歩くことによって、より重力の影響を強く受けることになります。
その結果、心臓の負担を減らすためにも、血液を「円滑」に循環させるための「第二の心臓」が必要になったのです。
その役割を担ったのが、「ふくらはぎ」というわけです。
犬や猫などの四足動物よりも人間の「ふくらはぎ」がよく発達しているのは理由があるのです。
膝下が冷えている人、下肢がむくみやすい人は、特に「ふくらはぎ」を動かしていきましょう。
心臓から最も離れた「ふくらはぎ」のミルキングアクションで、全身の体液が「円滑」に流れるように促すことが人間にとって重要なのです。