ストーリー8「お尻の痛みとノロシの合図」
50代の女性。
左右のお尻に強い張りを感じます。
※坐骨神経痛と診断されています
女性とは2回目の指導になります。
1回目では、立ち姿勢を主に指導して、お尻周りを緩める運動
をお家で実践してもらいました※下記参考
お尻の張りがその後2、3日は感じなかったのですが
また痛みが出てきました。
2回目のセッションで、再度立ち姿勢を確認したところ
1回目では気づけなかった「ある部位」に解決の糸口がありました!
下記の①画像をみてください!
足裏には内側と外側にある縦のアーチ、と前方にある横のアーチがあります。
女性の右足裏の「横アーチ」が左足に比べて「ほぼ平ら」でアーチがありませんでした。
①
さらに、左右のアキレス腱の「太さ」を確認すると
2倍以上右側が太くなっていました!※②青マーカー
②
これは、歩き方に問題がありそうだ!
そう思いました!
女性の歩き方をチェックすると
案の定「左足ばかりに重心をかけた、片寄った歩き方」をされていました。
左に重心が片寄った歩き方は
「右足先や拇趾で地面を強く踏み込む」ように歩くため
横アーチや右アキレス腱への負担が大きくなるのです。
毎日、片寄った歩き方を繰り返せば
2、3日後にまた痛みが出たことも納得できます。
ただ、疑問がひとつ出てきます。
「なぜ、左足ばかりに体重をかけて歩いてしまうのか?」
そのヒントになったのはギプスです。
以前、右足首に大きなケガをした過去があり、
半年間右脚にギプスをはめて、生活をされていました。
左右バランスよく歩いていると思っても、
過去の右足をかばうような歩き方が、
カラダにインプットされてしまったと推測できます。
「片寄った歩き方をされていますよ!」
と、いうまでお客様自身ギプスをはめていた過去を忘れていました。
この情報があるのと、ないとでは「なおる」スピードが違います。
何が原因で歩き方に片寄りが出たのか
また片寄った歩き方をしていることを
ご本人が「認識」すること
それが「なおる」ために必要不可欠な要素です。
どれだけ専門家が指摘しても
本人が何も感じていなければ「なおす」ことができません。
原因を認識したときの
お客様の「そうか!」という笑顔が
「カラダがなおる」ノロシの合図です(^^♪
談:コンディショニングトレーナー鈴木隆人